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屋根の塗装で縁切りって必ず必要?その目的と必要ない場合について解説します!

2024.04.18
屋根のメンテナンスは、快適で安全な住まいを保つ上で非常に重要です。
その中でも特に塗装は、屋根を保護し、美観を維持するために定期的に行われる作業ですが、単に塗料を塗るだけでは不十分です。

この記事では、塗装工程における重要な手順の1つである「縁切り」に焦点を当て、その概要と必要ない場合についてご紹介します。


□屋根の塗装で行う縁切りとは




屋根塗装における縁切りは、塗装の際に塗料の縁を切っていく作業を指します。
特にスレート瓦の屋根において必要とされる縁切り作業ですが、その目的を知っている方は意外と少ないかもしれません。
ここでは、屋根塗装時に行う縁切りについて、簡単な解説を行います。

1:縁切りの必要性

スレート瓦の塗装では、塗料が瓦の重ね目に入り込み、乾燥することで瓦の重ね目が塞がれてしまいます。
この状態を放置すると、雨水の排出経路が失われ、屋根内部への水の浸入や腐食を招くことに繋がります。

そのため、縁切りによって、塞がれた瓦の重ね目を切開し、雨水がスムーズに流れるようにすることが重要なのです。

2:スレート瓦の特性と塗装について

スレート瓦はセメントと繊維材料で成型された屋根材で、防水性の維持と藻・苔の発生防止のために塗装が必須です。
塗装時には、重ね目が塞がらないように特に注意が必要であり、縁切りを適切に行うことで、屋根の機能を長期間保てます。


□縁切りは必要ない時もある?




縁切りはすべての屋根塗装プロジェクトで必要なわけではなく、その必要性は、屋根の素材・勾配・塗装方法によって異なります。
ここでは、屋根の塗装時に縁切りが必要ない場合について解説します。

1:縁切が必要ない屋根材

スレート瓦の屋根では縁切りが必須ですが、日本瓦やセメント瓦・モニエル瓦・トタン屋根・ガルバリウム鋼板の場合は、状況によって縁切りの必要性が異なります。
その中でも縁切りが必要とされているのは、ガルバリウム鋼鈑の横葺きのみで、スレート瓦と同様に縁切りをおこなわなければなりません。

2:屋根の勾配の違い

勾配が緩やかな屋根では、縁切りが必要となる可能性が高く、逆に勾配が急な屋根では、縁切りの必要性が低くなります。

3:塗装方法の違い

塗装方法によっても縁切りの必要性は変わります。
ローラーでの塗装では縁切りが必須ですが、エアーレスによる吹き付け塗装では、縁切りが不要になる場合があります。


□まとめ




屋根塗装における縁切りは、屋根の寿命を延ばし、家を守る上で不可欠なプロセスです。
スレート瓦の屋根をはじめとする特定の素材や塗装方法では、縁切りを正確に行うことが求められる一方で、すべての屋根材や条件で縁切りが必要なわけではないため、自宅の屋根の状態を正しく把握し、適切なメンテナンスを行うようにしましょう。

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