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色見本で使われているマンセル値って何?その値の意味や活用法とは

2024.07.10
色の再現性と正確性が求められるプロの仕事では、正確な色管理が不可欠です。
色の微妙な差異が、製品の品質やイメージに大きな影響を与えるからです。

そこで役立つのが、マンセル値による色の表現方法です。
マンセル値は、色相、明度、彩度の3つの要素を用いて色を数値で表現する体系です。
この記事では、マンセル値の概念と利点、そして実際の活用例について解説していきます。


□マンセル値とは




マンセル値は、アメリカの画家アルバート・ヘンリー・マンセルが考案した、色の体系です。


1: 色相(Hue)




マンセル値は、色相、明度、彩度の3つの要素を用いて色を表現します。
色相とは、赤、黄、緑、青、紫などの色の種類を指します。
マンセル値では、これらの基本色相に加えて、黄赤、青緑、赤紫などの中間色相も定義しています。


2: 明度(Value)




明度は、色の明るさを表します。
マンセル値では、0から10までの11段階で明度を表現します。
0が黒、10が白で、数字が大きくなるほど明るい色になります。


3: 彩度(Chroma)




彩度は、色の鮮やかさを表します。
マンセル値では、各色相ごとに異なる数値で彩度を表現します。
数字が大きくなるほど鮮やかな色になります。
マンセル値は、これらの3つの要素を組み合わせることで、ほぼすべての色を数値で表現することが可能です。


□マンセル値の実践的な活用




マンセル値は、印刷や塗装など、色の再現性と正確性が求められる分野で広く活用されています。


1: 印刷分野における活用




印刷分野では、印刷物の色を正確に再現するために、マンセル値が用いられます。
例えば、パッケージデザインや雑誌の印刷では、マンセル値を用いて、印刷物と原稿の色を一致させられます。


2: 塗装分野における活用




塗装分野では、塗装の色を正確に再現するために、マンセル値が用いられます。
例えば、自動車の塗装や建築物の塗装では、マンセル値を用いて、塗装の色を指定できます。


3: その他の分野における活用




マンセル値は、印刷や塗装以外にも、様々な分野で活用されています。
例えば、インテリアデザインやファッションデザインでは、マンセル値を用いて、色の組み合わせを検討できます。


□まとめ




マンセル値は、色相、明度、彩度を用いて色を数値で表現する体系です。
数値で色を表現することで、色の再現性と正確性を高められます。
そのため、印刷や塗装など、色の正確な再現が求められる分野で広く活用されています。

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