①防水材(台風などの暴風雨による雨水などの侵入を防ぐ)
1.シーリング材
〇シーリング材は、サッシ廻りやサイディングのジョイント部分などの隙間に充填します。
〇施工時は柔軟性がありますが、時間が経つと硬化する防水材です。
〇シーリング材は1次的な防水材料であるため、下地の防水工事をきちんと行う事。
〇一般的には10~15年位で劣化してひび割れや破断が生じます。
〇シーリング材は、1成分形と2成分形があります。
1成分形:カートリッジ式が一般的で、そのままの状態で使用できます。
2成分形:基材、硬化剤を一定の割合で練り混ぜて使用します。着色剤を混ぜることもあります。
〇外壁の防水には、変成シリコーン系、ウレタン系などが用いられます。
〇シーリング材の施工にあたっては、接着面を十分に清掃し十分に乾燥させたうえで、プライマーを塗布します。
〇シーリング材を充填する目地には、ボンドブレーカーやバックアップ材を入れて2面接着にします。目地幅は、8~10㎜程度で、
深さは5㎜以上とします。
2.防水紙
〇透湿防水シートは、水は通さずに水蒸気を通すシートです。
〇木造建築物の外壁材の下に用いられます。
〇室内・壁内の湿気を屋外に排出し、壁内の結露を防ぐことができます。
〇防水紙は下から上へ重ねて張っていきます。
〇重ね代は100㎜程度確保し、左右の継目は150㎜以上とします。
〇開口部まわりは、防水テープを張ります。
3.FRP(バルコニー)
〇Fiber Reinforced Plastic(繊維強化プラスチック)の略で、樹脂にガラス繊維をまぜて強化した材料です。
〇木造住宅のバルコニー防水などに用いられます。
〇FRPの防水層は継目がなく、外観的にも綺麗に仕上がります。
〇防水層は軽量で強く、下地との追従性があります。耐久性・耐熱性・耐候性などに優れています。
〇床下地は50分の1以上の水勾配をとり、面積は原則として10㎡以内とします。
〇根太は300㎜間隔以下とし、耐水合板12㎜を2重張りしてケイ酸カルシウム板を張ります。
〇サッシの下端で120㎜以上、それ以外の部分で250㎜以上防水を立ち上げます。
〇ルーフドレンが詰まった場合を考えてオーバーフロー管を設けます。
〇オーバーフロー管は、サッシの下端以下の高さに取り付けます。
〇手摺壁は防水シートを下端から張り上げ、手摺壁の天で重ね合わせ、防水テープで密着させます。
4.アスファルト防水
〇液状のアスファルトとシート状のアスファルトルーフィング、アスファルトフェルトなどを何層にも重ねて防水層を作る工法です。
〇防水層が厚く連続しているため、信頼性が高いです。
〇主に鉄筋コンクリート造などの陸屋根の防水工事に用いられます。
〇押えコンクリートで仕上げることが可能です。
5.シート防水
〇厚さ1㎜~2.5㎜程度の合成ゴムやプラスチックの防水シートで屋上を覆う防水工法です。
〇ゴムシートを用いた防水と塩化ビニル(PVC)シートを用いた防水があります。
〇ゴムシートは弾性があるので、伸縮性に富んでいます。
〇ALCなどの鉄骨構造屋根の防水に適しています。
〇塩化ビニルシートは、シート相互の接合が溶着や熱融着が可能で、施工性に優れています。
6.ウレタン防水(塗膜防水)
〇防水塗料を塗り重ねて防水する工法です。
〇一般的に補強シートなどを下地に使用してその上からウレタン樹脂を塗布します。
〇塗料のため下地の凹凸によって均一な厚みにならず、薄い部分が弱点となります。
〇強い紫外線や冬場の低温、真夏の高温の繰り返しでウレタンゴムは劣化してしまいます。
〇耐久性は6年~8年程度でトップコートの定期的な塗り替えが必要になります。
〇シート防水などに比べ、複雑な形状でも簡単に施工ができるメリットがあります。
※防水と言っても様々な種類と工法がございます。ご自宅の防水はどの種類でしょうか?金額面や建物の構造によって、防水の工法は
異なりますが、やはり年数が経つと防水が切れてきてしまいます。劣化が酷くなり防水効果がなくなってしまって、雨漏りが起きる前に
ご自宅の状況を把握するために、ご不明点がございましたら、一度弊社の無料診断調査をお受け頂ければと思います。