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外壁塗装の時期でベストなのはいつなのかまとめてみました

2020.05.26

ベストはいつ?外壁塗装の時期を知る

 

外壁塗装の失敗を防ぐため、時期といった情報はとても重要です。

さらに外壁塗装に対しての「時期」には以下の3つの意味が込められています。

  • 塗装が必要な劣化症状が出ている
  • 築年数が10年以上経っている
  • ライフステージが変わった

どれも大事な時期のお話になるので、一つ一つを詳しく見ていければと思います。

 

外壁塗装1つ目の時期・・・・・塗装が必要な劣化症状が出ている


外壁塗装の時期の中でも特に重要なポイントとして、外壁面にどんな劣化が表れているのかという事になります。

外壁塗装自体、薄い数ミリ程度の厚さしかないですが、塗料に付与されている耐久性などによって、数年は大丈夫なのですが、紫外線や雨風などの自然環境が発生させる刺激やダメージによって、塗装(塗装の膜)が少しずつ削られてしまっているんです。

一度、外壁に塗料が塗られたからといって、一生保つ塗料など存在しないため、いずれは必ずメンテナンスが必要になる事を、覚えてもらえればと思います。

それなら、メンテナンスが必要だというのであれば、その時期はいつになるのか。

ここで外壁塗装の時期の1つ目として、外壁面にどんな劣化が表れているかが、時期を見分けるポイントになってきます。

通常であれば、外壁塗装の業者にしっかりと現場調査を頼んで無料診断してもらうのがベストですが、時間が無かったり都合が合わないこともあると思うので、まずはあなた自身でどんな劣化があるのか、以下の表を使ってセルフチェックをしてみましょう。

 

劣化症状 塗装時期 詳細
外壁面
変色

 

※ツヤがない

まだ大丈夫 外壁に塗られた塗料の耐久性が無くなってきている状態です。このまま放置しておくと劣化が促進されますが、今すぐに何かをしなければいけないわけではない為、一旦経過観察をしつつヒビ割れなどが発生しだしたら、きちんと外壁塗装の専門家に診断してもらいましょう。
汚れ 経過観察 外壁面はどうしても凸凹なものが多い為、雨水や砂埃が溜まり、汚れやすくなります。汚れているからとすぐに外壁塗装が必要なわけではないので焦らないで大丈夫です。しかし、汚れをそのままにしておくと、カビ・コケ・藻などが生えやすくなり、塗装が本来持っている期限を早めてしまうため、こまめに洗浄しましょう。
チョーキング 塗装の時期 塗料の耐久度がなくなり、塗料が粉状になってしまっている状態です。このままだと紫外線・雨水等が防げなくなり、ヒビ割れなどの劣化を引き起こしやすくなります。雨水も建物内部に侵入しやすくなるので、そのままにしておくとシロアリなどの被害で高額リフォームを発生させる可能性があります。
藻・コケ・カビの繁殖 塗装を検討 外壁塗装の部分に汚れや雨水が溜まることで、藻・カビ・コケの繁殖が発生するようになります。藻・カビ・コケが繁殖すると、外壁塗装の劣化を進行させるので、ご自身で定期的に外壁を洗浄するか、業者にキレイにしてもらうのがおススメです。
ヒビ割れ 塗装を検討 長年の紫外線・雨風の影響で、塗装の膜が徐々に削られていき薄くなっていくと、ヒビが入りやすくなります。ひび割れと一言で言っても、ヘアークラックと呼ばれる髪の毛ほどの薄いものから、構造クラックなど大きなヒビまで様々ですが、どのヒビもいずれは大きくなり建物の雨漏りを引き起こす要因にもなるので、ヒビ割れが目立つ時期になったら、早めにメンテナンスが必要です。
剥がれ(剥離) 塗装の時期 外壁塗装が剥がれ・めくれが発生した場合は、外壁塗装の効果がすでに切れていて、建物の防水性が無くなってしまっているため、早めに外壁塗装をすることがおススメです。そのまま何も対策をせず放置してしまうと、本来かかることのなかった無駄なメンテナンス費用がかかる可能性が高くなります。まずは信頼できる外壁塗装の業者を見つけて、入念に外壁の状態を診断してもらいましょう。
膨れ 塗装を検討 外壁材は熱を持ちやすいものもあり、熱によって塗装の内側から水分の蒸発によって押し上げられて、プックリと膨れた状態になる場合があります。また、凸凹面だと塗装時に空気を含みやすいので空気の影響で出来てしまったり、外壁塗装をする前の高圧洗浄や下地処理で、旧塗膜をしっかりと落とせていない場合なども、旧塗膜内の水分の蒸発を招き膨れが発生します。
シーリング(外壁材と外壁材の間に注入されているゴム材のこと)
ヒビ割れ 工事を検討 新築の場合などは、費用を抑える為に耐久性の弱いシーリングが使われることもあります。シーリングがダメになるとヒビ割れなどが起きて、ヒビの間から雨水が侵入してしまうので、外壁自体の腐食だけでなくシロアリを呼び寄せる結果にもなってしまいます。ヒビ割れでシーリング材の奥に隠れている金属板などが見えてしまっている場合は、早めにシーリング工事をしてもらいましょう。※シーリングは常に振動や衝撃を受けているので、塗装に比べて劣化も早いです。
剥がれ 工事を検討 シーリングは外壁材と外壁材の間にある目地(めじ)と呼ばれる部分に注入されていますが、剥がれが起きているということは、シーリングと目地の部分の密着度が失われているという事です。そのままだと目地の間から雨水が侵入してしまうので、早めのシーリング工事を行いましょう。

 

外壁塗装の時期である症状がお家に発生していたら、あせらず急がなくて大丈夫ですが、まずは時間を見つけて外壁塗装の優良店に無料の調査をしてもらってください。

外壁面を綺麗にすることだけが外壁塗装の目的だと思っている方も多いのですが、外壁塗装の本当の目的は建物の防水性を高め寿命を延ばすための工事です。

一戸建てであれば、建物は木造建築で作られていることが多いですが、木造建築の天敵となるのが雨水です。

建物内部に雨水の侵入を許すと、建物内部から腐食が始まるだけでなく、シロアリなどを呼びよせて建物の躯体と呼ばれる建物の骨組みをボロボロにしてしまう事もあります。

外壁塗装を行い、しっかりと防水機能を保っていれば将来的に数百万のメンテナンス費用で済んだものが、外壁塗装をせずにそのままにしていると、様々な被害が合わさり建て替えなど1,000万円以上の高額リフォームが発生することを高めてしまいます。

劣化状態を確かめながら、外壁塗装の時期であるかをまずは確認してみましょう。

 

部位ごとでの塗り替え年数

部位や素材ごとに、塗り替え年数は異なります。もちろん同じ建物であっても、南側と北側では劣化の進み方は違いますし、風通しの良い場所や湿気のこもりやすい場所などの環境によっても異なってきます。塗り替えの目安として参考にしてください。

外壁 吹き付け 6~10年
サイディング 10年
ALC 10年
屋根 カラートタン 5~8年
スレート(コロニアル) 10年
木部 3年
鉄部 3年

 

 

外壁塗装2つ目の時期・・・・・築年数が10年以上経っている


外壁塗装の時期を知るうえで、お家が建築されてから何年経っているかが重要です。

実は、一般的に使われている外壁塗装用の塗料はシリコン系だと言われていますが、シリコン系塗料の耐用年数(効果が持続する年数)は約10年前後しか保てない為、塗料の耐用年数の時期に合わせて、築10年前後が塗り替え目安とされています。

外壁塗装の塗料というのは、50年、100年保てる塗料はなく、最高でも20年前後が限度です。

塗料の分類を大きく分けても、アクリル系・ウレタン系・シリコン系・ラジカル系・フッ素系・無機系・遮熱系と7種類もの系統があり、塗料の知識が複雑すぎて自宅で使われている塗料が何なのかを知らない・分からない方も多いです。

しかし、使われている塗料が分からなくても、塗料の耐用年数と築年数には密接な関係があるため、築年数で外壁塗装の時期を見極めることができるのです。

築年数で外壁塗装の時期を知るために、塗料の耐用年数と築年数表を見てみましょう。

※築年数表は全ての塗料を入れると長くなってしまうため、使われることが多い4つの塗料に絞っています。

  • 目安・・・  2~3年  アクリル系塗料
  • 目安・・・  5~7年  ウレタン系塗料
  • 目安・・・7~12年  シリコン系塗料
  • 目安・・・8~13年  ラジカル系塗料
  • 目安・・・10~15年  フッ素系塗料
  • 目安・・・15~20年  無機系塗料
  • 目安・・・15~20年  遮熱系塗料
築0年 築5年 築10年 築15年 築20年 築25年
  アクリル×3   アクリル×3   アクリル
  ウレタン ウレタン ウレタン ウレタン ウレタン
    シリコン   シリコン  
      フッ素    
築30年 築35年 築40年 築45年 築50年 合計回数
アクリル×2 アクリル×3   アクリル×3   15回
ウレタン ウレタン ウレタン ウレタン ウレタン 10回
シリコン   シリコン     4回
フッ素     フッ素   3回

※上記は一般的な塗り替え目安となっています。お家の状況によっては塗装の時期はかわってきます。

外壁塗装が一般的に行われている築10年のサイクルで考えると、上記のシリコン系のような塗り替え回数と時期になります。

住む人のことをきちんと考えて作られているお家であれば、シリコン系の品質あたりは使っていると思うので、築10年前後を塗り替え時期と思って頂ければと思います。

もし、アクリル系やウレタン系などの、品質が低い塗料でお家が塗られている事が判明した場合、早めに外壁塗装の診断をプロに無料で行ってもらうのがおススメです。

お家を建てる際は、どうしても大きなお金がかかってしまうので、重要ではないと判断された部分は費用削減対象になり、費用削減対象に選ばれてしまう頻度が高いのが外壁塗装になっています。

費用削減の対象になってしまった外壁塗装は、塗料の品質を落とすことが一番簡単な費用削減方法なのでアクリル系やウレタン系などの品質が低い塗料で外壁塗装がされてしまった場合があります。

 

外壁塗装3つ目の時期・・・・・ライフステージが変わった


外壁塗装の時期を知るための3つ目の情報はあなた自身のライフステージです。

  • ご結婚された
  • 出産が近い
  • 引っ越しをした
  • 住宅を購入した
  • お子様の学校入学
  • 車の購入
  • 親御さんと同居することになった
  • 内装が古くなったのでリフォーム
  • セカンドライフ

人生において様々なことが起こります。

若輩者の私がライフステージの話をするのは、まだ早いとは思いますが、外壁塗装の時期を見極める為にも、ライフステージは大事な情報となっています。

例えば、お子様の幼稚園の学習費として、約20万~50万前後のお金がかかる計算ですが、外壁塗装の費用が同時期にかかってしまう可能性があります。

お子様1人いる場合のシミュレーション
築年数 築0年 築5年 築10年 築15年
ライフステージ 新築購入 ご出産 幼稚園 小学校
2,000万~4,000万 30万~60万 20万~50万 30万~50万
外壁塗装     塗装  
    60万~120万  
築年数 築20年 築25年 築30年 築35年
ライフステージ 中学校 高等学校    
50万~130万 40万~100万    
外壁塗装 塗装   塗装  
60万~120万   60万~120万  
※幼稚園~高等学校までの費用は学習費を入れています

この表はお子様の学校入学と外壁塗装の一般的なサイクルである築10年を軸にシミュレーションした表です。

お子様の入学と外壁塗装のサイクルは重なりやすいので注意が必要です。

優先度が高いのはもちろんお子様の入学費用だと思うので、外壁塗装はローン等を利用して、分割払いをするのがおススメですが、すぐに外壁塗装をしなくてはいけない状況でないかぎり、急いで行わなくても大丈夫です。

無理に行おうとすると、値引き幅を大きくして契約を迫ってくる悪徳業者に騙されてしまう場合もあるので「築10年といったサイクルを絶対守る」ということではなく、あなたの状況に応じてスケジュールを組み立て、最適な時期に外壁塗装を行えるようにしましょう。

あなたの状況を教えて頂ければ、私たちが一緒に外壁塗装のスケジュールを考えさせていただくことも出来ますので、いつでもお気軽にご相談ください。