サイディングには、窯業系(ようぎょうけい)サイディング、金属系サイディング、木質系サイディング、樹脂系サイディングの4種類があります。
それぞれの素材の特色をよく理解し、建物に与える影響や将来のメンテナンスも見越して素材を選ぶ必要があります。
メンテナンスの手軽さで人気の窯業系サイディングと、軽くてリフォームにも取り入れやすい金属系サイディングなど、それぞれの特徴について一緒に見ていきましょう。
窯業系サイディングの特徴
セメント等で作られた窯業系サイディングは、パネル一枚の重量が大きく、建物に対する負荷が大きくなります。
地震の揺れによる落下の際の二次的被害の可能性も考慮する必要がある一方、防火性は他の材質に比べ高く、大きなメリットとなります。
金属系サイディングの特徴
アルミや銅板で作られたサイディングは、太陽光による温度上昇と乾湿調整機能をもたないという特徴があり、施工時に下地との間で空気の通り道と水分の逃げ道を作る必要があります。
表面の保護メッキが腐食し、本体の金属にダメージを与えることも留意点の1つです。対策として表面の塗り直し等の定期的メンテナンスが必須です。
木質系サイディングの特徴
天然の木を加工して作られたサイディングになります。木目の質感や味わいがあり、オシャレな建物にしたい人にも人気でもあります。
ただ、材質が木なので火には弱いです。また水にも弱いので腐食がしやすい、こまめなメンテナンスが必要です。
樹脂系サイディングの特徴
塩化ビニル樹脂が使用されたサイディングになります。寒さにも強い・酸性雨・ひび割れなども起きにくい特徴があります。
樹脂系サイディングには、日本ではそこまでのシェア率はないですが、アメリカ40%・カナダ60%と金属系サイディングの約6倍にも達しています。