外壁を黒にするとどのようなトラブルが想定されるのか?
2023.07.21
高級感があり、クールで神秘的な印象を与える「黒色」。
重厚感のある雰囲気にしたいため、外壁に黒色を取り入れたいとお考えの方は少なくありません。
しかし、黒特有の特徴を押さえておかないと、後々痛い目にあう可能性が高くなります。
そこで今回は、外壁を黒にすることで想定されるトラブルと、黒い外壁にする際に押さえてほしいポイントについて紹介します。
□外壁を黒にすることで想定されるトラブルとは?
*黒い外壁にする4つのデメリット
1.熱を吸収しやすい
黒い外壁は熱を吸収しやすいため、室内の温度が上がりやすくなります。
夏の時期には、室内温度が高い外壁と白い外壁とで比較すると、10℃〜20℃の差が出ると言われています。
もし黒い外壁を採用するならば、断熱性の高い断熱材を利用することを推奨します。
2.劣化しやすい
劣化しやすいデメリットも併せ持っており、特にツヤのある黒色の場合だと、ツヤがなくなったことが明らかにわかってしまうでしょう。
そのような事態を防ぐためにも、定期的なメンテナンスを欠かさずに行い、耐久性が高い塗料や雨で汚れを除ける低汚染塗料を利用してみてはいかがでしょうか。
3.汚れが目立ちやすい
泥や砂ほこり、カビ等の白っぽい汚れが目立ちやすくなるでしょう。
黒い外壁を採用する場合は、汚れに強い塗料や外壁材を選んでみることをおすすめします。
なお、セルフクリーニング機能を持っている低汚染塗料を取り入れるのも良いでしょう。
4.近隣とトラブルになりやすい
反射するから嫌、暗くなるから嫌という理由で、近隣の方から苦情がくるケースがあります。
隣の家が黒いと、自宅のリビングや庭が暗く見えてしまうため、近隣の人に対する気遣いを心掛けることが重要です。
□外壁を黒にしたい方に押さえて頂きたいポイントとは?
*外壁を黒にするときに押さえて欲しい2つのポイント
1.黒色の特性を知っておく
黒色には、収縮性(実際より小さく感じさせる)、後退性(実際より後ろに感じさせる)、強硬性(実際より堅く感じさせる)、重量性(実際より重く感じさせる)といった4つの性質を持っています。
そのため、黒色は「外観を引き締めたいときに有効」で、イメージの外観が真逆の場合、部分的にアクセントとして取り入れることをおすすめします。
2.一部の高機能塗料に黒色がない
例えば、遮熱・断熱路塗料は、効果を発揮できるのが白系か淡色であるため、黒色のような極端に濃い色のものがありません。
さらに、セルフクリーニング機能をもつ光触媒塗料も、白系や淡色系がほとんどなため、覚えておきましょう。
□まとめ
外壁を黒色にしたい際は、即決するのではなく、「熱を吸収しやすい」、「劣化しやすい」、「汚れが目立ちやすい」、「近隣とトラブルになりやすい」といった特徴を踏まえた上で、慎重になって、外壁を黒にするかどうかを判断しましょう。
なお、もし外壁を黒くし、高級感のある雰囲気を住宅に投影させたいのならば、事前に黒色の特性を知り、高機能塗料を採用できない恐れがあることを留意しておきましょう。
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