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フッ素系の塗料を使った塗装とシーリングは相性が悪い?フッ素系塗料の特徴とは

2024.07.01
大切な家は、長い年月をかけて丁寧に守っていくべきものです。

特に、外壁は家の顔であり、雨風や紫外線から家を守る重要な役割を担っています。

そのため、外壁塗装には耐久性と品質に優れた塗料を選ぶことが重要です。

この記事では、耐久性とメンテナンスの容易さで定評のあるフッ素塗料について、その特徴を詳しく解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。


□塗装に使われるフッ素系塗料とは




フッ素系塗料は、その名の通りフッ素樹脂を含む塗料です。

外壁塗装の主流であるウレタン系塗料やシリコン系塗料と比べて高価ですが、耐久性や耐候性に優れていることから、近年注目されています。


1: 耐久性




フッ素系塗料は、他の塗料と比べて塗膜が硬く、外壁への密着性も高いため、耐久性に優れています。

ウレタン系塗料の耐久年数が5~8年、シリコン系塗料が8~12年であるのに対し、フッ素系塗料は12~15年とされています。


2: 耐熱性




フッ素系塗料は、太陽光や紫外線に強く、色あせや劣化しにくいという特徴があります。

特に、屋根や南向きの外壁など、日差しが強い場所に適しています。


3: 親水性




フッ素系塗料は、水と密着しやすい性質を持っています。

そのため、雨水によって汚れが流れ落ちやすく、美観を長く保てます。


4: 防カビ性・防藻性




フッ素系塗料は、カビや藻の発生を抑える効果もあります。

特に、湿気が多い地域や日当たりの悪い場所では、カビや藻の発生を防ぐ効果が期待できます。


5: 防水性




フッ素系塗料は、水を通しにくい性質を持っています。

そのため、雨水の浸入を防ぎ、家の内部を保護する効果があります。

これらの優れた特性により、フッ素系塗料は、高品質で長期的な外壁保護を実現する塗料として、多くの建築物で使用されています。


□フッ素系塗料とシーリング




フッ素系塗料は、その高い性能ゆえに、誤解されやすい部分もあります。

例えば、フッ素系塗料は、塗膜が硬いため、モルタルやサイディングに塗るとひび割れが起こりやすいという誤解です。

しかし、実際には、適切な下塗り材を使用したり、シーリング材との相性を考慮したりすることで、ひび割れのリスクを軽減できます。


1: モルタルへの塗装




モルタルは、温度変化によって収縮と膨張を繰り返します。

そのため、フッ素系塗料のように硬い塗膜を直接塗ると、塗膜の伸縮に追従できず、ひび割れが発生する可能性があります。

しかし、微弾性フィラーや弾性フィラーなどの下塗り材を使用することで、モルタルの収縮と膨張に追従する柔軟性を持たせられます。

また、弾性タイプのフッ素系塗料を使用することで、ひび割れのリスクをさらに軽減できます。


2: サイディングへの塗装




サイディングは、モルタルと比べて伸縮性が低いですが、それでも温度変化や経年劣化によってわずかに変形します。

そのため、フッ素系塗料をサイディングに直接塗ると、塗膜の伸縮に追従できず、シーリング部分でひび割れが発生する可能性があります。

このような場合、シーリング材を塗布する前に、窯業サイディング用の微弾性サフェーサーを下塗りすることで、ひび割れのリスクを軽減できます。

また、外壁塗装後にシーリング材を後打ち施工するのも有効です。


□まとめ




フッ素系塗料は、適切な施工方法と材料を選ぶことで、モルタルやサイディングにも安全に塗装できます。

フッ素系塗料は、高い耐久性と品質を兼ね備えた塗料です。

ただし、他の塗料と同様に、適切な施工方法と材料を選ぶことが重要です。

この記事で紹介した情報を参考に、家の外壁を守る最適な塗料を選び、長く快適に過ごせる住まいを実現してください。

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