「構造の種類」
日本には様々な構造があります。現在の住宅で使用されている主な構造は次の5つです。
☆木造軸組工法(在来工法)
☆木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)
☆重量鉄骨造
☆鉄筋コンクリート造(RC造)
1・木造軸組工法
木造軸組み工法は在来工法とも呼ばれ、日本に在来からある木造住宅の工法で骨組みに木材をもちいて建築します。現在、日本の一般的な住宅に最も採用されています。むかしは建築現場で木材の加工を行っていましたが、近年では工場で加工された各部材を工事現場で組み立てる(プレカット)ことが一般的です。コンクリートの基礎の上に、木材で建物の土台や梁、柱などを組み込み、箱のような形を作って建築します。
〇日本の木造住宅で最も一般的な工法である。
〇在来工法ともいい、柱など軸材と梁・桁などの横架材で架構する。
〇間取りの自由度が高く、開放的にすることも可能である。
〇リフォームも行いやすい。
〇軸組を構成する柱や梁で鉛直荷重を支え、水平力は、筋かいなどの耐力壁で支える
〇部材の接合部は仕口・継手を加工したが、現在はプレカット工場で機械加工する
〇構造上主要な接合部は、金物で補強する。
〇水平力が加わった時に建物がねじれないように、耐力壁はバランス良く配置する。
〇耐力壁が有効に働くためには、床の剛性が必要となる。最近は、床に合板を張ることが多い。
〇木質プレファブ工法とは、木質接着複合パネルを工場で制作して現場で組み立てる工法である。
〇すべてパネルで構成する方式や柱・梁などの軸組と床・壁・屋根などのパネルを併用する方式、建物を完成に近い状態の箱状ユニットに分けて、現場で組み立てる方式などもある
〇大量生産の住宅で、短期間での施工が可能である。