現状がモルタル壁となっている外壁をサイディングにリフォームする場合、モルタルを撤去してサイディングを張る方法と、既存のモルタル壁の上にサイディングを重ね張りする方法があります。
2つのメリット・デメリットを以下にまとめました。
モルタルを撤去する場合のメリット・デメリット
メリット
モルタルを撤去する場合、外壁で隠れていた土台、柱、間柱や胴縁などの傷んでいる個所が発見でき、効力の落ちた断熱材の改修等も同時に行うことが可能となります。
この方法であれば外壁周りは新築と同様の状態にすることができます。
デメリット
撤去費用の追加と全体の工期延長によるコストアップです。
サイディングボードを重ね張りする場合のメリット・デメリット
打診により全数確認し、現状のモルタル壁にクラックや「浮き」がないと判断できれば、内部に傷んでる箇所がないと想定できます。
既存のモルタル壁をそのままに、サイディングをその上から重ね張りすることで、当然コスト面で有利な選択です。
なお、足場を立てた時点で、モルタルの浮きのある壁面部分のみ撤去し張替え作業を進めることも可能でしょう。
メリット
自重が軽く、既存の壁と重なっても建物への負担が少ない、金属や樹脂のサイディングをモルタル壁の上から施工することは可能です。
デメリット
壁厚が増すことにより、設備面の改修の必要が生まれることが考えられ、当初設計と比べ建物各部分の荷重が増え、建物全体の強度に影響が出る可能性は否定できません。