ALCパネルは長期間使い続けられる外壁材として有名ですが、それは適切なメンテナンスを行っていることが前提になっています。
そこで本記事ではそもそもALCパネルとは何なのか、そして皆さんに知っておいてほしい劣化症状について解説します。
劣化症状を知っておくことで適切なメンテナンスにつながりますので、ぜひチェックしてください。
□ALCパネルとは?
ALCパネルとは、軽量気泡コンクリートと呼ばれる建築資材です。
見た目は軽石のようでコンクリートとは思えないほど軽量で、高温高圧養生処理をして作られています。
幅が600ミリメートルのものが標準で、厚みが75ミリメートルの厚形パネルと、厚みが50ミリメートル以下の薄形パネルの2種類があります。
前者は主に鉄骨造の住宅やビルに使用され、後者は主に木造の一戸建て住宅に使用されています。
□ALCパネルの劣化症状についても知っておきましょう!
頑丈なALCパネルでも時間経過によって劣化することがあります。
ここではいくつかの劣化症状をご紹介していきます。
1.ALCパネルの破損
破損する原因は地震や劣化など様々なものが考えられますが、落下するリスクがあるのであれば早急な補修が必要です。
2.ひび割れ
躯体に歪みが生じて、目地部分で動きを緩衝できない場合にパネルにひび割れが起こってしまうことがあります。
小さなひび割れであればそれほど心配は要りませんが、0.3ミリメートル以上の大きなひび割れは漏水の原因となってしまうため、適切な補修が必要です。
3.タイルの浮き・剥落
施工時にタイル裏面に貼り付けるモルタルの充填不足や、ドライアウトというセメントの硬化不良などが原因として考えられます。
これを放置してしまうとタイルが落下する危険性があるため注意が必要です。
4.シーリングの劣化
シーリングの劣化は主に紫外線の照射によって起こります。
シーリング材の表面に紫外線から守ってくれる塗膜がない場合は、比較的早い年月で劣化していきます。
5.チョーキング現象
外壁を触ってみると手が白く汚れた経験がある方はいないでしょうか。
これは外壁が元々持っていた保護機能が失われつつあるサインですので、早めの補修が必要です。
□まとめ
ALCパネルにどんな現象が見られたら劣化しているのか、知っておくことは非常に大切です。
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