NEWS

「無機塗料」について、一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、どういう塗料のことを指すのかよく知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、無機塗料とはどのようなものを指すのかと、無機塗料のメリットについてご紹介します。

□無機塗料とは？

無機塗料とは、炭素を含まない無機物を配合して作られた塗料のことです。
無機物とはガラスや金属、鉱石などを指し、紫外線で劣化しないうえに硬く、非常に丈夫な性質を持っています。

したがって、有機物100％であれば半永久的に劣化しないものができますが、その分硬くなってしまうため建物に塗ることは不可能です。
そのため、無機塗料は無機物100％ではなく、無機物と有機物を混ぜ、無機物の耐久性を生かしつつ、建物に塗布できるようにしたもののことを指します。

□無機塗料のメリット

無機塗料のメリットの1つ目は、汚れが定着しづらいことです。
無機物は親水性が非常に高いため、汚れを浮かせて雨水で洗い流せます。
そのため、汚れが定着しづらく綺麗な外観を保てるのです。
また、静電気が起きにくいため、ほこりやゴミを寄せ付けません。
他にも、カビやコケは有機物を栄養として育ちますが、無機塗料は有機物の含有割合が低いため、カビやコケの発生を遅らせる効果が期待できます。

2つ目のメリットは、有機塗料と比較すると丈夫であることです。
無機物は燃えにくい性質を持っています。
無機塗料にも有機物は多少含まれているため、完全に燃えないわけではありませんが、火事が起こった際も燃えにくい特徴があります。
また、主成分が無機物のため、雨や紫外線の影響を受けにくい特徴があります。
したがって劣化しにくく、外壁の表面を長期間にわたり保護できます。

3つ目のメリットは、定期的なメンテナンスが有機塗料ほど必要ないことです。
無機塗料は丈夫なため、一度塗るとかなり長期間もちます。
したがって、塗り替えの間隔を長く取れるため、定期的なメンテナンスを行う必要がありません。
たしかに、塗料そのものの費用については、有機塗料と比較するとコストはかかりますが、長期的にみるとメンテナンス代が必要ないためあまり変わりません。

□まとめ

無機塗料とは炭素を含まない無機物を使用して作られた塗料のことで、耐用年数が長く長持ちする特徴があります。
しかし、定期的なメンテナンスが有機塗料ほど必要ないとはいっても、知らぬ間に塗料が剥がれ、効果が弱まっていることもあります。
そのため、必要に応じて、塗装の塗り直しを検討することを忘れないでください。
愛知県・名古屋市・岐阜・三重周辺と神奈川県全域・東京・千葉で塗装やリフォーム、住宅の工事をお考えの方は、しっかりと建物の維持管理が出来る専門家「建物保全士」が在籍する実績豊富な当社にお任せください。