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軸組工法(在来工法)の仕組みについてご説明させて頂きます①

2020.02.03

軸組工法(在来工法)の仕組みをお伝えいたします。

1.床組

〇床組とは1階や2階の床のことで、床梁+根太(ねだ)+床板で構成されています。

建物に水平力が作用した場合床が弱いと接合部が外れたり、水平力を耐力壁に伝達できなくなるのです

〇火打ちは水平構面の歪みを防ぐために4m間隔を目安に配置します。

〇火打ちとは、床面や小屋面の隅各部に45°の角度で架け渡した梁のことです。

最近は施工の合理化から根太を省略して、厚い構造用合板を直接床梁に釘留めする床が多いです。

〇施工の合理化と水平剛性を高める効果があります。

 

2.小屋組み(小屋組・和小屋・洋小屋・垂木)

☆小屋組

〇小屋組は屋根を支えるものです。

水平に架け渡された梁の上に束を立て、その上に母屋を載せ、さらにその上に垂木を載せて、野地板を釘打ちする

〇屋根の頂部を支える横架材は、棟木と呼ばれる。

〇小屋組は、床組同様に水平力を受けるが、①勾配を持つ、②軒先で風の吹上げの力を受けるという点で床組と異なります。

〇小屋組の形式は大きく「和小屋」と「洋小屋」に分かれます。

〇屋根面→小屋壁→天井面→2階耐力壁の順に水平力が流れます。

☆和小屋

〇水平な小屋梁の上に束を立て、その上に母屋を渡し、垂木を掛けるのが和小屋です。

〇和小屋は、屋根荷重を小屋梁で負担するため、小屋梁の断面が大きくなります。

〇張間方向、桁行方向とも、小屋組の倒れを防ぐため、筋かいや壁を設けます。

☆洋小屋

〇小屋組をトラス形状にしたものが洋小屋です。

〇小さな断面の部材でもスパンを大きく飛ばすことができます。

〇斜材が多く配置されるため、小屋裏の利用は限定されやすくなります。

☆垂木

〇日本では日除けと雨仕舞い都合上、垂木のはね出しを長くして軒の出を深くしています。

〇強風時には大きな吹上げ力を受けやすいです。

〇特に、2方向からはね出す出隅は、大きな吹上げ力を受ける。垂木には、屋根重量、雪の荷重、風圧力(吹下しと吹上げ)が作用する。

 

軸組工法(在来工法)の仕組みについてご説明させて頂きます② に続きます。