外壁塗装は、家の寿命を大きく左右する重要なメンテナンスです。
特に、経年劣化が目立ちやすい外壁の仕上げ材選びは慎重に行いたいものです。
今回は、多くの住宅で採用されてきたアクリルリシン吹き付けについて、その費用やメリット・デメリット、選び方、そして適切なメンテナンス方法まで、詳しく見ていきましょう。
家の外観を美しく保ち、長持ちさせるための知識を深め、賢い選択の助けにしたいと思います。
アクリルリシン吹き付けの費用
外壁面積と費用相関
アクリルリシン吹き付けの費用は、まず外壁の面積に大きく左右されます。
面積が大きくなればなるほど、使用する材料や施工にかかる時間、人件費も増加するため、費用も高くなります。
正確な見積もりを得るためには、施工会社に現地調査を依頼しましょう。
材料費と施工費の内訳
費用は大きく分けて材料費と施工費に分けられます。
材料費には、アクリルリシン材、下塗り材、上塗り材などの費用が含まれます。
施工費には、足場設置費用、吹き付け作業費用、清掃費用などが含まれます。
使用するアクリルリシンの種類や品質によっても費用は変動します。
高品質な弾性リシンを使用すれば、耐久性が高まり長期的なコスト削減につながりますが、初期費用は高くなります。
費用を抑えるための工夫
費用を抑えるためには、いくつかの工夫が考えられます。
例えば、塗装時期を調整することで、比較的安い価格で施工を依頼できる可能性があります。
また、施工範囲を限定したり、使用する材料を吟味したりすることで、費用を抑えることも可能です。
ただし、安価な材料を使用することで耐久性が低下し、結果的に長期的には高コストになる可能性もあるため、注意が必要です。
メリット・デメリットから選び方、メンテナンス方法まで
アクリルリシンのメリット
アクリルリシン吹き付けは、独特のざらざらとしたテクスチャーが特徴で、落ち着いた雰囲気を演出できる点がメリットです。
また、比較的安価で施工できるため、予算を抑えたい方にも適しています。
さらに、通気性にも優れており、外壁の湿気を逃がしやすく、カビや藻の発生を抑える効果も期待できます。
アクリルリシンのデメリット
耐久性が低い点がデメリットとして挙げられます。
一般的には7~8年程度で劣化が始まり、骨材が剥がれ落ちるなどの問題が発生する可能性があります。
また、表面の凹凸に汚れが溜まりやすく、定期的な洗浄が必要となります。
さらに、ヒビ割れが発生しやすいという点も考慮しなければなりません。
アクリルリシンの種類と選び方
アクリルリシンには、弾性リシンと非弾性リシンがあります。
弾性リシンは、アクリル樹脂に弾性を持たせたもので、ひび割れに強いのが特徴です。
耐久性も高く、長持ちさせたい場合は弾性リシンを選ぶのがおすすめです。
一方、非弾性リシンは価格が比較的安価ですが、耐久性は低いため、費用対効果を考慮して選択する必要があります。
適切なメンテナンス方法
アクリルリシン吹き付けの外壁は、定期的なメンテナンスが重要です。
高圧洗浄機で汚れを落とすことや、必要に応じて塗装を行うことで、外壁の寿命を延ばすことができます。
特に、劣化が目立つようになったら、早めのメンテナンスを行うことをおすすめします。
まとめ
アクリルリシン吹き付けは、費用を抑えつつ独特の風合いを実現できる外壁仕上げ材です。
しかし、耐久性やメンテナンスの容易さにおいては、他の外壁材と比較検討する必要があります。
弾性リシンを選ぶことで耐久性を高められますが、初期費用は高くなります。
施工会社と相談し、費用やメリット・デメリット、種類、メンテナンス方法から、ご自身の家の状況や予算に最適な選択を行うことが大切です。
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