外壁塗装の知識

外壁塗装の施工不良見分け方とは?原因と対処法

外壁塗装は高額な工事です。
せっかくの塗装が施工不良だと、見た目だけでなく建物の寿命にも影響します。
そのため、施工不良を見抜く知識を持つことが大切です。
今回は、外壁塗装の施工不良の見分け方について、具体的なチェックポイントと、問題発生時の対処法を分かりやすくご紹介します。

外壁塗装施工不良の見分け方チェックリスト

塗りムラ・タレの有無を確認

塗装面にムラやタレがないか、注意深く観察しましょう。
塗りムラは、塗料の希釈の失敗、乾燥不足、重ね塗りのタイミング、職人の技術不足などが原因で起こることがあります。
タレは、塗料の粘度が高すぎる、または塗り方が不適切な場合に発生します。
これらの不具合は、仕上がりの美観を損なうだけでなく、塗膜の強度や耐久性を低下させる可能性があります。
特に、色の濃淡がはっきりわかるようなムラや、垂れ下がった塗料は、施工不良の可能性が高いです。

ピンホールや気泡の有無を確認

ピンホールとは、塗膜表面にできる小さな穴のことです。
気泡は、ピンホールより大きく、塗膜が膨らんでいる状態です。
これらの原因としては、下地処理の不備、塗料の乾燥不足、塗料の希釈比率の誤りなどが考えられます。
ピンホールや気泡は、雨水の浸入や外壁の劣化につながるため、注意が必要です。
施工後7~10日以内に確認するのが理想的です。
数個程度であれば問題ない場合もありますが、多数存在する場合は施工不良を疑うべきです。

剥がれやひび割れの有無を確認

塗膜の剥がれやひび割れは、下地処理の不備、塗料の選択ミス、乾燥不足、外壁材との相性などが原因で発生します。
剥がれやひび割れは、防水性を低下させ、雨漏りや外壁の腐食につながる可能性があります。
特に、施工後すぐに発生した場合は、施工不良の可能性が高いです。

コーキングの仕上がりを確認

コーキングは、外壁の継ぎ目などに充填されるシーリング材で、防水性を高める役割があります。
コーキングが不十分だと、雨漏りの原因となる可能性があります。
はみ出し、隙間、ひび割れなどがないかを確認しましょう。

塗り残しや下地処理の確認

塗り残しは、明らかに塗装されていない部分です。
下地処理は、古い塗膜の除去や補修など、塗装前の準備作業です。
どちらも、不十分だと塗膜の密着性が低下し、剥がれやひび割れなどの原因となります。

付帯部の塗装状態を確認

雨戸、窓枠、換気口など、外壁以外の部分(付帯部)の塗装状態も確認しましょう。
外壁と同様に、塗りムラ、剥がれ、ひび割れなどがないか確認してください。

色合いの確認

事前に決定した色と、実際に塗装された色の違いを確認しましょう。
光の加減で多少の違いが生じることはありますが、明らかに違う場合は、業者に確認しましょう。

外壁塗装施工不良を発見したらどうする

保証内容を確認

まずは、契約書や保証書の内容を確認しましょう。
保証期間内であれば、無償で再施工してもらえる可能性があります。
保証の内容をよく理解し、必要であれば業者に問い合わせましょう。

施工業者に連絡する

施工不良を発見したら、速やかに施工業者に連絡し、状況を説明しましょう。
冷静に事実を伝え、写真や動画などの証拠を提示すると、スムーズな対応につながります。

第三者機関への相談

業者との交渉がうまくいかない場合、消費者センターや住宅リフォーム・紛争処理支援センターなどの第三者機関に相談しましょう。

写真や動画で証拠を確保

施工不良箇所の写真や動画を撮影し、証拠として保存しておきましょう。
これは、後の交渉に役立ちます。

冷静な対応を心がける

感情的に対応せず、冷静に状況を説明することが大切です。
業者との良好な関係を維持するためにも、建設的な対話を心がけましょう。

今後の予防策を考える

今回の施工不良を踏まえ、次回の塗装工事ではどのような点に注意すべきか、事前に業者と確認しましょう。

まとめ

外壁塗装の施工不良は、見た目だけでなく建物の耐久性にも影響します。
もし施工不良を発見したら、落ち着いて業者に連絡し、必要に応じて第三者機関に相談しましょう。
そして、次の塗装工事では、信頼できる業者を選び、綿密な打ち合わせを行うことで、施工不良を予防しましょう。
事前に保証内容を確認し、万が一の場合でも適切な対応ができるように準備しておくことも重要です。
早めの対処が、建物の寿命と安心につながります。

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